私はもともと、消防設備士の資格を取りたいと思っていた。
消防設備士の資格があれば、消防設備の点検の仕事ができる(かもしれない)からだ。
ところが、防火管理者という資格があることは、まったく知らなかった。
そんな私が、なぜか防火管理者の講習に申し込むことに……。
このあと思いもよらない展開が待っていた!

地域の情報誌で講座を発見!
あるとき、地域の情報誌で講座を見つけた。
数年前から探していた資格の講座だと思い、
「これだ!」
と、さっそく申し込むことにした。
まずは消防署に電話して、申し込み枠に空きがあるか確認。
そのあと、自転車で片道約3.5km、往復7kmの道のりを
汗だくになりながら、消防署へ申し込みに行った。
申し込みをしながら、職員の方に向かって
「私、この資格を、もう何年も前から取りたかったんです!」
……なんて言ってしまったけれど、実は防火管理者という資格があることすら知らなかった。
自分でも、いったい何の資格を申し込んでいるのか、よくわかっていなかったのだ。
写真は、消防署からの帰り道に撮ったもの。
いやぁ、夏だな〜!(能天気)

講習が始まっても、まだ気づかない
講習当日。
最初に、防火管理者に向いている人材は
”事業所での経験が豊富で、ある程度の役職に就いて指示を出せる人”
という話を聞いた。
そのときの私の心の声。
「え?私、無職なんですけど??」
少し違和感はあったものの、
まだ自分が取りたい資格と違うとは気づいていなかった。
おにぎりを食べた午後、眠気との戦い
お昼ごはんは、おにぎり2個。
数分で平らげた。
そして午後最初の講習。血糖値がバーンッ!
そのせいなのか、猛烈な眠気に襲われた。
しかも、私は一番前の席に座っていた。
講師の方を見たり、テキストをめくったり、
刺激を与えながら、なんとか起きていようと必死だった。
それでも、半目。
一番前で半目になりながら講師の方を見ている人……。

普通に怖かっただろうな。
この経験から、講習の日のお昼ごはんは
炭水化物だけで済ませず、野菜なども食べたほうがいいと思った。
消火器の訓練で「死神……?!」
講習の途中では、消火器の使い方も教えてもらった。
訓練の前に、講師の方からこんな注意があった。
「近くの部屋に消防のことをやっているのを知らない方達もいるので、
あまり大きい声では叫ばないでくださいね」
そのあと、消火器を使う訓練が始まった。
使うのは、中身の入っていない消火器。だけどけっこう重い。
参加者は
「火事だ!」
と声を出して指をさし、消火器の安全ピンを外す。
消火器を持って姿勢を低くし、前に進みながら見えない火を消していく。
数人が訓練を終え、ついに私の番がやってきた。
私は人前で声を出すことが得意ではない。
こういう場面では、むしろ声を出すことを意識する必要があった。
ところが、先ほどの
「大きい声では叫ばないでくださいね」
という注意が頭をよぎった。
そして、私の口から出たのは……
「火事だ……!」
カスカスの声だった。
すると、講師の方がひと言。
「死神……?! 火事だァ!」

参加者みんなで大爆笑。
いや、私だって大きな声を出すつもりだったんだけど!
注意を意識した結果、まさかの死神になってしまった。
講習に持って行って助かったもの
これから講習を受ける人の参考になるように、
持って行って助かったものを紹介しておきます。
- 筆記用具、メモ帳…基本の持ち物ですが、あると助かります。
- 羽織る服、ひざ掛け…防寒対策として、羽織る服を持って行って寒さを少ししのげました。講師の方がエアコンの温度を調節してくれましたがそれでもまだ寒かったので、ひざ掛けもあったら更によかったのかもしれません。
- タオル…トイレに手拭きペーパーやハンドドライヤーが備え付けられていない場合があります。そんなときに備えて、タオルを持って行くと安心。
- 時計…スマホでも時間は確認できるけれど、時計があると時間を確認しやすかった。
資格を取って数日後、ようやく気づく
資格を取得してから数日が経ったころ、ふと思った。
「あれ? そういえば、今回取った資格だと
設備の点検の話が全然出てこなかったな。おかしいなぁ」
そこで、消防点検をするために必要な資格を検索してみた。
そして、ようやく気づいた。
私が取りたかったのは、消防設備士だったのだ。
なんだ、取る資格が違うじゃん!
申し込むときも、講習を受けているときも気づかず、
資格を取得して数日経ってから判明するとは……。
こうして私は、本来取りたかった資格とは別の資格を取得した。

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